こども灯篭・復活へ(構想・絵描き・組み立て・設置・点灯)

- 構想 -

 昔はお祭りのときに、こどもたちが絵を描いて、道端に灯篭を立てていたんだけど、それをいつか復活させたい。会が発足して間もない頃から、メンバーの中で上がっていた話でした。
 昨年は「ガードレール塗り」イベントが控えていたこともあり、実現までは至りませんでしたが、お祭り以降の定例会でもちょくちょく話題が挙がっていました。

- 試作品作り -

 2018年に入り再び灯篭の話が盛り上がり、会長自らが試作品作りを行い、2月18日の定例会で公開されました。こどもの時の記憶、数年前に捨てられてしまうまでの記憶、道祖神の灯篭を参考に作られました。また、灯りに関しては昔ながらの蝋燭ではなく、火事の心配もないということで、タイマー付きLEDライトの点灯具合の確認をしました。この時、正式にGOサインが出ました。

ー 絵描き ー

 3月10日。灯篭の絵は昔と同じ、こどもたちに描いてもらいました。集落内外のこどもたちに観音堂に集まってもらい、好きな絵を描いてもらいました。

 上条集落に灯篭が飾られている様子を見たことがないこどもたちを相手に、「好きに絵を描いてね」という無茶振りかなと思いましたが(笑)、それでも一人ひとりが、いまの好きなキャラクターなどを描いてくれました。大人にとっては現在が分かるのも嬉しいですね。

- 組み立て ー 

 3月24日。組の人にも協力していただいて、まずは支柱にする竹の切り出しから作業スタート、その後はそれぞれの行程に別れ、屋根はガードレールに続いて甲州ブラウンで塗装、ちょっとした防水も兼ねます。全部で灯篭を12個作成しました。

- 突き上げ式屋根 ー 

 時間的に余裕があったので、一つだけ「藁で屋根を飾ろう」となり作業していると、更に「突き上げ式屋根にしちゃう?」となり、無計画で不恰好ですが上条らしい灯篭になりました。次回はもう少し計画的に作れるように(笑)したいです。

- 設置・点灯 ー

 灯篭は観音堂の裏山を中心に周辺に飾られました。夜になって実際に歩いてみましたが、LEDライトの灯りでも十分に雰囲気が出ていました。無事に30?40?年(※)ぶりに復活しました。(3月30日の前日29日まで、17~23時の予定で点灯します。)

※追記:会で正式に36年ぶりを確認しました。



夜のこども灯篭

(写真提供:甲州市文化財課)

上条集落とは…

 上条集落は、山梨県甲州市の北東部に位置する地区です。

 江戸時代中期から昭和にかけて建てられた地域独特な形式をもつ民家や蚕室がまとまって保存され、それらが周囲の畑地や自然環境と一体となって、江戸時代以来の伝統的な集落の形態をよくとどめいています。これらのことが評価され、平成27年に「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されました。

ロゴマーク:「(K)上条を(K)活性化する会」の(K)回転して並べ、集落の特徴でもある「突き上げ式屋根」を側面から見たように図案化しました。

上条を活性化する会

地元若手有志による上条が元気な声と笑顔に溢れることを目指す任意団体です。

- since 2017 -